
韓国は上下関係を非常に重視する文化です。でもとても友好的で気さくな人たち。そこで、お酒の席で韓国人と仲良くなるために知っておくべき基本的マナーを覚えましょう。ここでは日本と違うマナーだけいくつか挙げたいと思います。
日本人の間違いとして一番目立つのが、お酒を飲むときの顔の向きです。
目上の人のから顔を少しそむけるようにし、口元を手で隠すようにして飲みます。正面で相手の目を見ながら飲むなんでもってのほかです。
それから、注ぎ足しはしてはいけません。気をつかったつもりでも韓国ではマナー違反です。正式な場では手酌はNG。
お酒はすすめられてからあずかるのが基本の飲み方なので自分で飲み進めていってはいけません。
友人と気楽に飲む際には、今挙げたような堅苦しい決まりはありませんが、お酒を注ぐときの左手にだけは注意してください。
友達同士だとしても、左手はお酒の瓶に添えるか右腕に触れるようにします。韓国では握手の時にもこのようにして敬意を表します。まさに基本中の基本です。
これらの飲み方だけ守れれば韓国人に不快な思いをさせることなくみんなで楽しむことができます。では美味しい話に移りましょう。
日本で、
「ネギマ、サキイカ、たこわさが好き!」
と言えば、
「この人酒好きだな」
の目で見られるでしょう。
韓国でもし、
「スープが好き!」
という人がいたら、だいたいその人は飲み助さんです。韓国で日常よく飲まれているお酒が焼酎ですが、焼酎のお供にスープは欠かせないのです。
韓国の焼酎は20度ぐらいで、普通はよく冷やしてストレートで飲みます。それからスープをゆっくり味わいます。
まず外せないのがキムチチゲ(キムチスープ)。鍋とスープの中間のような料理で、日本でいうキムチチゲのように野菜を足しながらグツグツすることはありません。
それからヘムルタン(海鮮スープ)、ソルロンタン(牛骨スープ)、オデンタン(練り物スープ)などなどスープ類は本当にたくさんあります。
ちなみにオデンタンのオデンとははんぺんなどの練り物のことですが、オデンタンと日本のおでんは非常によく似ています。
でも日本ではおでんは食べるのもとの感覚に対し、韓国のオデンタンは飲むものです。
家で、とにかく簡単に早く焼酎が飲みたい、というときはミヨッグ(ワカメスープ)、コンナムルグ(もやしスープ)、テンジャング(味噌汁)などを用意します。
それもめんどくさい時はインスタントラーメンでOKです。
そして気軽に飲まれているのがビールです。韓国のビールは度数が低く味もかなり軽いので、お酒があまり強くない、という人でも楽しめると思います。
そしてビールのおつまみと言えば、なにはさておきフライドチキン!味のバリエーションも豊富でビールに欠かせません。
ここ数年若者たちの間で流行りだしたチキンとビールのコンビですが、今や韓国の食文化ともいえるでしょう。
それから忘れてならない「マッコリ」があります。とてもまろやかな優しい味なので、それだけでどんどん飲めてしまうようなお酒です。
でもおつまみとして定番なのがプッチンゲ(チヂミ)やオジンオポックン(イカのピリ辛炒め)です。マッコリは他のお酒やジュースと割って飲むのもおすすめです。
お酒は会話を弾ませ楽しい雰囲気を作り出してくれるもの。それに飲み方は韓国の習慣や食文化さらに歴史を後代につなげるもの。
私たちも韓国の文化に触れながら爽やかな時間を過ごせたらいいですね。